crisp_bio

科学分野の比較的新しい論文と記事を記録しておくサイト: 主に、CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム編集, エピゲノム編集, 遺伝子治療, 分子診断/代謝工学, 合成生物学/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野) の観点から選択し、時折、タンパク質工学、情報資源・生物資源、新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症、機械学習・AIや研究公正からも選択

[出典] REVIEW "CRISPR/Cas gene editing in the human germline"  Bekaert B [..] Heindryckx B. Semin Cell Dev Biol 2022-03-16. https://doi.org/10.1016/j.semcdb.2022.03.012
 CRISPR/Cas9遺伝子編集技術は,モデル動物での成功を経て,ヒト生殖細胞遺伝子編集 (human germline gene editing, HGGE)への道を開いたが,現時点では,HGGEが多様な実験パラメータに依存し,臨床応用を検討する前に数々の課題 (すなわち,ヘテロ接合性喪失やモザイク現象)を解決する必要があることが示されている.
 また,ヒト生殖細胞材料の不足とHGGEに関する倫理的制約のため,幹細胞などの代替モデルが,HGGE遺伝子編集がもたらす結果を評価する観点から利用されるようになっている.
  Ghent University HospitalとGhent Universityの著者らが今回,卵子および胚におけるHGGEの現状とそれに伴う課題を概観した.
 
 [関連Newsとcrisp_bio記事]
  • [NEWS] "As creator of 'CRISPR babies' nears release from prison, where does embryo editing stand?" Cohen J. Science 2022-03-21. https://doi.org/10.1126/science.acx9233; CRISPR技術によるヒト胚の遺伝子操作によっていわゆるCRISPR babiesを生み出したHe Jiankui (賀建奎)が,3年の刑期を終え,中国の刑務所から釈放される見込みである.Science 誌のJon Cohenが,この3年間に試みられた胚または生殖細胞の前駆細胞のCRISPR遺伝子編集の事例を論じた.
  • crisp_bio 2019-02-22 賀建奎らによるヒト胚でのCCR5遺伝子編集の意味を改めて考える (1).https://crisp-bio.blog.jp/archives/15852838.html
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