[出典] "Exon skipping induced by CRISPR-directed gene editing regulates the response to chemotherapy in non-small cell lung carcinoma cells" Banas K [..] Kmiec EB. Gene Ther 2022-03-22. https://doi.org/10.1038/s41434-022-00324-7
Gene Editing Institute (ChristianaCare) を主とする研究グループはこれまでに,A549細胞においてNRF2 をノックアウトすると化学療法に対する感受性が高まることを見出していた.研究グループは今回,NRF2 の様々なサイトを標的とするCRISPR/Cas9遺伝子編集の産物を評価し,単一のsgRNAを利用した場合でも,sgRNAペアを利用した場合も,エクソンスキッピングが誘発され,多様な転写産物が生成されることを見出した.
また,このエクソンスキッピングが,CRISPR-Cas9がエクソン内スプライシング促進配列 (Exonic splicing enhancer, ESE) の破壊を介して誘発され,さらに,化学療法に対する腫瘍細胞の感受性を調節することを発見した.また,エキソンスキッピングからのNSF2 転写産物が,場合によっては,細胞集団を支配することも発見した.
今回の結果は,CRISPR/CasシステムのgRNAの設計において,ESEの存在と位置に留意すべきであり,また,CRISPR療法の臨床応用にあたって,CRISPR遺伝子編集の結果を,ゲノムのレベルとフェノタイプのレベルで詳細に分析する必要があることを示唆した.
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