[出典] "Sequential in vivo CRISPR base editing of the  PCSK9 and ANGPTL3 genes in non-human primates" Berlinger A, Rhode E. Kathiresan S. J Am Coll Cardiol. 2022 Mar, 79 (9_Supplement) 953. https://www.jacc.org/doi/full/10.1016/S0735-1097%2822%2901944-1
 University of Amsterdamの研究チームが,11頭のカニクイザルに,脂質ナノ粒子を介して,PCSK9遺伝子を標的とするABEとANGPTL3遺伝子を標的とするABEのmRNAとガイドRNAを,1ヶ月の間隔を開けて順次静脈内投与し,15日後に採取した肝臓サンプルにおいて,それぞれ69%と52%の編集効率示したことを,報告した.これらの編集率は、血中PCSK9およびANGPTL3タンパク質のそれぞれ85%および90%の減少に相当し、各遺伝子のほぼ完全なノックアウトを反映した.
 また,この処方が臨床的に十分な忍容性を示すことを確認した.2回の投与後血中肝機能検査値の軽度かつ一過性の上昇が認められたが,14日後にはベースラインまで戻った.