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[出典] "Insights into the inhibition of type I-F CRISPR-Cas system by a multifunctional anti-CRISPR protein AcrIF24" Yang L, Zhang, Yin P [..] Feng Y. Nat Commun 2022-04-11. https://doi.org/10.1038/s41467-022-29581-1
 北京化工大学, 清華大学,上海高等研究院などの研究グループは今回,抗CRISPRタンパク質AcrIF24と,AcrIF24とCRISPR-CasシステムのCsy複合体との複合体の構造をクライオ電顕法で再構成し,生化学的解析も加えて,標題不活性化の分子機構を明らかにした.
 
[EMDBとPDB登録情報] 
  • EMD-31185 / 7ELM (Csy-AcrIF24)
  • EMD-31186 / 7ELN (Csy-AcrIF24-dsDNASP
  • EMD-32440/ 7WE6 (Csy-AcrIF24-dsDNANS
  • EMD-32387 (the Cas8f region of the Csy-AcrIF24-dsDNANS) 
  • 7DTR AcrIF24ΔMD (X線結晶構造解析 分解能 2.1 Å)
[概要]
  • AcrIF24は2量体を形成し,さらに,Csy複合体の2量体化を誘導する.
  • AcrIF24 は,緑膿菌の acrIF23-24 プロモーター領域に,そのHTH モチーフを用いて高い親和性で結合し,転写を抑制し, Aca遺伝子 [*1]として機能する.
  • AcrIF24の1分子が,標的DNAと競合しながら,5個のCas7fサブユニットを介してCsy複合体に結合することにより,Csy-crRNAシステムの編集活性を阻害する.
  • この阻害活性に加えて,AcrIF24はAcrIF9 [*2]と同様にdsDNACsy複合体とDNAの配列に依存しない結合を誘導するが,AcrIF9とは異なる機構により,また,AcrIF24の阻害能にはあまり関与しないことが示唆された.
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