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[出典] "Validation Study to Determine the Accuracy of Widespread Promoterless EGFP Reporter at Assessing CRISPR/Cas9-Mediated Homology Directed Repair" Xu W, Zuo Q [..] Huang L. Curr Issues Mol Biol. 2022-04-12. https://doi.org/10.3390/cimb44040116
 華南理工大学の研究グループは,ブタ細胞における精密編集を研究するために,ブタのGAPDH   遺伝子座を標的としたプロモーターレスEGFPレポーターを確立した上で,まず,このレポーターの精度を評価した.
  • このレポーターは理論的には,HDR により EGFPレポーター遺伝子がGAPDH に特異的に挿入されたときのみEGFPが発現するような設計である.
  • この系での正確な編集を研究する前に,ブタ細胞で確立されたGFPレポーター系の精度を厳密に評価した.
  • 不思議なことに (curiously),Cas9/sgRNAの有無にかかわらず,プロモーターレスドナーテンプレートからのEGFP発現が,ブタ細胞において予想外に高レベルであった.
  • GAPDH 標的ブタレポーターをブタ細胞以外のヒト細胞とチャイニーズハムスター細胞 (HepaRG, HepG2, HEK293T, およびCHO-K1)に単独でトランスフェクトした場合,さらに高い EGFP 発現が検出された.
 これらのデータは,EGFPレポーターの発現は,CRISPR/Cas9を介したHDRが成功裏に進行した細胞に限定されなことを示唆しており,このレポーターシステムの精度に疑問を投げかける結果となった.
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