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論文・記事紹介:CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム工学, エピゲノム工学, 代謝工学/遺伝子治療, 分子診断/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野); タンパク質工学;情報資源・生物資源;新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症;研究公正

[注] RAA (リコンビナーゼ支援 (aided)増幅); LFD (ラテラルフロー・ディップスティック)
[出典] "A novel rapid visual detection assay for Toxoplasma gondii combining recombinase-aided amplification and lateral flow dipstick coupled with CRISPR-Cas13a fluorescence (RAA-Cas13a-LFD)" Zhao J, Li Y [..] Fang F. Parasite 2022-04-14. https://doi.org/10.1051/parasite/2022021
 Wannan Medical Collegeを主とする研究グループからの報告.
  • RAA-Cas13a-LFDアッセイは37℃のインキュベーターブロックで2時間以内に完了する.
  • 検出限界は1x10<-8> ng/μLとqPCR法 (1x10<-8> ng/μL)の100分の1であった.
  • ヒトおよび他の寄生虫との交差反応は見られなかった.
  • 臨床現場から得られた血液サンプル中のT. gondii 感染検出においてRAA-CAS13a-LFD法による陽性率はqPCR法によるものと一致した (1.50% vs. 1.50%).
 この結果は、このRAA-Cas13a-LFDアッセイが迅速,高感度,特異的であり,肉眼で直接観察できるばかりでなく,高度で高価な装置を必要とせず,T. gondii のオンサイトサーベイランスに適用可能なことを示した.
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