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科学分野の比較的新しい論文と記事を記録しておくサイト: 主に、CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム編集, エピゲノム編集, 遺伝子治療, 分子診断/代謝工学, 合成生物学/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野) の観点から選択し、時折、タンパク質工学、情報資源・生物資源、新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症、機械学習・AIや研究公正からも選択

[注] ブルトン型チロシンキナーゼ:Bruton’s tyrosine kinase (BTK)
[出典] "A loss-of-adhesion CRISPR-Cas9 screening platform to identify cell adhesion-regulatory proteins and signaling pathways" de Rooij MFM, Thus YJ [..] Spaargaren M. Nat Commun 2022-04-19. https://doi.org/10.1038/s41467-022-29835-y
[著者所属機関] Amsterdam UMC location University of Amsterdam, The Netherlands Cancer Instituteなど.
 BTK阻害剤であるイブルチニブは,悪性B細胞の増殖を支援するリンパ器官微小環境におけるB細胞抗原受容体 (BCR)が制御するインテグリンを介した悪性B細胞の保持を標的とし,リンパ腫と白血病の治療に大きなブレークスルーをもたらしたが,イブルチニブに対して抵抗性を内在しているまたは獲得する患者が少なからず存在する.
 著者らは,新たな標的を探索することを目的として,CRISPR-Cas9による接着消失型 KOスクリーニング [Fig. 1 参照]を試みたところ,BTK , PI3K , SYK など, BCRインテグリンを介した接着に関与する既知の標的がトップ10ヒットに含まれ,スクリーニングの有効性と質の高さが実証された.
 Ag:BCR-integrinまた,PAK2 やPTK2B/PYK2 など,同定された標的の薬理学的阻害剤は,リンパ腫や白血病患者の治療薬候補として有望なことが示唆された.
[注] 挿入図はFig. 2から引用した抗原/BCR-インテグリン軸のモデル図
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