[出典] "CRISPR/Cas9-engineered mutation to identify the roles of phytochromes in regulating photomorphogenesis and flowering time in soybean" Zhao F, Liu X [..] Liu B, Pei Y. Crop J. 2022-04-18. https://doi.org/10.1016/j.cj.2022.03.008
[著者所属] 山西大学, 作物科学研究所 (中国科学院)
 ダイズ (Glycine max )は、周囲の光の変動に応答して形態を変えて,その収量性や圃場での安定性に影響が及ぶ.フィトクロム (Phytochromes: PHY)は,光形態形成と光周性花成を媒介する植物特有の赤色 (R)および遠赤色 (FR)の光受容体であり,ダイズは,4つのPHYA ,2つのPHYB ,2つのPHYE のパラログを有している.その中で,光周性花成抑制因子として同定されたGmPHYA2/E4とGmPHYA3/E3を除き,GmPHYの機能はまだほとんど不明である.
 著者らはCRISPR/Cas9技術を利用して,GmPHYA またはGmPHYB 遺伝子それぞれまたは双方に変異を誘導し,表現型解析の結果,GmPHYB1が主にR光による光形態形成を媒介するのに対して,GmPHYA2/E4およびGmPHYA3/E3,次いでGmPHYA1およびGmPHYB2が冗長的かつ相加的に幼苗期のFR光応答を媒介することが明らかになった.
 今回,GmPHYA2/E4とGmPHYA3/E3を主に,GmPHYA1とGmPHYA4を従として,自然な長日条件下で開花時期を遅らせることが明らかになった.