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科学分野の比較的新しい論文と記事を記録しておくサイト: 主に、CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム編集, エピゲノム編集, 遺伝子治療, 分子診断/代謝工学, 合成生物学/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野) の観点から選択し、時折、タンパク質工学、情報資源・生物資源、新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症、機械学習・AIや研究公正からも選択

[出典] "Detection of Four Porcine Enteric Coronaviruses Using CRISPR-Cas12a Combined with Multiplex Reverse Transcriptase Loop-Mediated Isothermal Amplification Assay" Liu J, Tao D [..] Xie S, Niu L. Viruses. 2-22-04-17. https://doi.org/10.3390/v14040833
[著者所属] 四川農業大学, 華中農業大学
 ブタ腸管コロナウイルスは,国際的に養豚業に莫大な経済的損失を与えており,また,種を超えた感染リスクの可能性を帯びている.各種のブタ腸管コロナウイルス (CoVs)の臨床症状は類似しており,症状だけで特定の病原体を区別することは困難である.著者らは,ブタ流行性下痢ウイルス (PEDV),ブタ伝染性胃腸炎ウイルス (TGEV),ブタデルタコロナウイルス (PDCoV),およびブタ急性下痢症コロナウイルス (SADS-CoV)の4種類の下痢症CoVsの検出を目指した.
  • 4種類のウイルスの標的遺伝子の選択と,それぞれの遺伝子を増幅するプライマーの濃度を最適化することで,多重な逆転写酵素ループ媒介等温増幅 (RT-LAMP)を実現し,これをCRISPR/Cas12のコラテラル活性を利用したシグナル増幅になげるワンポット反応のプラットフォームを構築した.
  • 読み出しには,豚ウイルス検出ROX標識した一本鎖DNA-蛍光・消光 (ssDNA-FQ)レポーターを用いることで、特別な装置を必要とせず,肉眼で判定可能な比色測定が実現した [Figure 5引用右図参照].
  • 性能としては,標的ウイルスの同定・検出において,交差反応性のないシングルコピー感度を達成した.また,臨床検体のRNAからこれら4種類の腸管系CoVを検出することに成功した.
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