[出典] "Identification of genome integration sites for developing a CRISPR-based gene expression toolkit in Yarrowia lipolytica " Liu X, Cui Z, Su T, Lu X, Hou J, Qi Q. Microb Biotechnol 2022-04-18. https://doi.org/10.1111/1751-7915.14060
[著者所属] 山東大学
 Y. lipolytica は,合成生物学の急速な発展に伴って,化合物生産のホスト酵母として魅力が増してきた.著者らは,NHEJを介して作出したランダムなGFP発現ライブラリーのFACS,高発現株のシーケンシング,統合部位の特性評価を介して,CRISPR/Cas9遺伝子編集を用いて高い遺伝子発現と高い統合効率を実現できるニュートラルな統合部位を同定した.加えて,発現範囲を広げるために遺伝子コンポーネントとして18種類のプロモーターと12種類のターミネーターを評価した.
 その上で,リコピン生合成経路に関わる遺伝子の制御を介して,リコピンの生産レベルを制御することに成功した.