[出典] "Engineered Cas9 extracellular vesicles as a novel gene editing tool" Osteikoetxea X [..] Dekker N. J Extracell Vesicles 2022-05-18. https://doi.org/10.1002/jev2.12225 [著者所属] AstraZeneca
EVはタンパク質のデイリバリー手段として有望視されているが,治療への応用にはカーゴのEBへの効率的搭載技術が必要である.著者らは今回,Cas9をカーゴとしてEVに可逆的かつ効率的に固定するために,ヘテロダイマーの一方をCas9に融合させ,もう一方を,EVに集積するタンパク質に結合,あるいは,脂質修飾するなどのタンパク質のさまざまなヘテロ二量化技術を比較評価した [論文 Table 1参照 (3種類の光誘導性システムと1種類の低分子誘導性システム)].
CD9の結合またはミリストイル化-パルミトイル化-パルミトイル化脂質修飾を加えたクリプトクロム2 (CRY2)を用いた光誘導二量化により,EVあたり約25個のCas9分子を効率的にロードし,HEK293細胞とHepG2細胞において,Creレポーターカセットの遺伝子編集をそれぞれ51%と25%の高効率で実現した.
この手法によりまた,HEK293細胞において,インデル誘導効率6%を介してPCSK9 遺伝子のノックダウンを実現した.
[細胞外小胞関連crisp_bio記事と論文]
- 2021-10-27 [レビュー] CRISPR/Cas9システム・デリバリー戦略の動向.
- 2021-10-27 [論説] 臨床への展開が可能なデリバリー法の開発進む.
- 2021-03-25 細胞外小胞 (EV)によるRNPデリバリーを実現.
- "Protein targeting to exosomes/microvesicles by plasma membrane anchors" Shen B, Wu N, Yang HM, Gold SJ. J Biol Chem 2011-02-07. https://doi.org/10.1074/jbc.M110.208660: タンパク質をエクソソーム/マイクロベクシルへと効率的にターゲッティングする細胞膜アンカーの同定とともに,EVが生体内で低毒性および免疫原性プロファイルを有することを報告.
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