[出典] "CRISPR-Cas9 based gene editing of the immune checkpoint NKG2A enhances NK cell mediated cytotoxicity against multiple myeloma" Bexte T [..] Cathomen T, Ullrich E. Oncoimmunology. 2022-05-31. https://doi.org/10.1080/2162402X.2022.2081415 [著者所属] Johann Wolfgang Goethe U, Goethe U, U Freiburgなど.
NK細胞は高い細胞傷害能を帯び,また,「既製品 (off-the-shelf)」として利用可能なことから,細胞免疫療法に魅力的な細胞であり,NK細胞数の増加と全生存率の向上が相関しているとされている多発性骨髄腫 (MM)の治療にも魅力的である.しかし,NK細胞は,免疫チェックポイントであるNKG2Aなどの抑制性受容体の発現が上昇することで、その機能が損なわれることがある.
Bexteらは,CRISPR-Cas9により,初代NK細胞においてNKG2Aをコードするkiller cell lectin like receptor C1 (KLRC1) 遺伝子座の約80%をKOし,NKG2Aタンパク質の発現が有意に低下していることを確認した.KLRC1 をKOしたNK細胞は,少数の患者コホートから分離した原発性MM細胞に対して有意に高い細胞毒性を示し,NK細胞に特異的なサイトカイン生産が維持された.
初代NK細胞におけるKLRC1 KOには,臨床応用において免疫チェックポイントによるNK細胞活性の阻害を克服する見込みがある.
コメント