[出典] "A switchable Cas12a enabling CRISPR-based direct histone deacetylase activity detection" Kang W [..] Lei C, Nice Z. Biosens Bioelectron 2022-06-09. https://doi.org/10.1016/j.bios.2022.114468 [著者所属] Hunan U.
 超高感度な核酸検出を実現したCas12aバイオセンサーを核酸以外の分子検出に利用するには,追加する標的分子を認識するモジュールと標的分子の結合が鍵となる.Kangらは,抗CRISPRタンパク質によるCas12aの活性のオンオフを利用するスイッチ可能なCas12aによるHDAC直接検出を実現した.
  • 抗CRISPRタンパク質AcrVA5を介したCas12aのアセチル化による不活性化に始まり,アセチル化されたCas12aがHDACによる脱アセチル化によって可逆的に活性化することを計算機シミュレーション (深層学習とタンパク質-タンパク質ドッキング解析)と実験的検証に基づいて証明した.
  • このオンオフ可能なCas12aをターゲット感知とシグナル増幅の両方に活用することで,標準的な2段階ペプチドベースのアッセイよりも50倍低いサブナノモル感度で脱アセチル化酵素sirtuin-1を検出できる高感度ワンポットアッセイ法を確立した.
  • また,本アッセイの汎用性を,異なる細胞株における細胞内でのHDAC活性を精度良く評価することで示し,今後,生化学研究および臨床診断のための貴重なツールとなることを示唆した.