[注] PARP阻害剤 (PARPi)
[出典] "CRISPR/Cas9‑induced saturated mutagenesis identifies Rad51 haplotype as a marker of PARP inhibitor sensitivity in breast cancer" Yang H [..] Ren L, Li X. Mol Med Rep 2022-06-17. https://doi.org/10.3892/mmr.2022.12774  [著者所属] Affiliated Hospital of Hebei University.
 PARPiによる乳がん治療は,現在,相同組み換え修復 (homologous recombination repair, HRR) 経路が不全な細胞/患者に限定されている.このため,HRR不全をもたらす遺伝子を化学的に阻害することで,がん細胞がPARPi に感作される可能性がある.
 著者らは,HRR経路の中心的存在であるRad51を選択し,PARPiの作用に影響を及ぼす残基を同定した.Rad51 WALKERドメインを標的とするCRISPR/Cas9ベースの部位特異的飽和変異導入実験を介して,PARPi の一種であるオラパリブの感受性を評価し,オラパリブ耐性細胞において,5つのアミノ酸変異部位が同定された。これらの変異から2種類のRad51ハプロタイプが構築され,これらがPARPi感受性の有用なファーマコゲノミックマーカーとなりうることが示された.