crisp_bio

論文・記事紹介:CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム工学, エピゲノム工学, 代謝工学/遺伝子治療, 分子診断/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野); タンパク質工学;情報資源・生物資源;新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症;研究公正

[出典] "Highly efficient CRISPR systems for loss-of-function and gain-of-function research in pear calli" Ming M [..] Qi Y, Wu J. Hortic Res 2022-06-30. https://doi.org/10.1093/hr/uhac148 [著者所属] Nanjing Agricultural U, U Maryland.
 ナシを対象とするCRISPR/Cas9による遺伝子編集については,報告が少なくまた極めて効率が低いとされていた.著者らは今回,Cas9とsgRNAのプロモーターを選択することで,機能喪失実験において,複数サイトで100%の編集効率を実現した.また,CRISPR/Cas12aとCRISPR/Cas13bによって,効率は低いが,ナシの遺伝子編集が可能なことを初めて実証した.さらに,CRISPRaによる多重遺伝活性化も実現し,Cas9とCRISPRaの組み合わせによって,アントシアニンとリグニンの生合成パスウエイの導入に成功した.
このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント

コメントフォーム
評価する
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット