[出典] "Pioneer Factor Improves CRISPR-Based C-To-G and C-To-T Base Editing" Yang C [..] Bi C, Zhang X. Adv Sci (Weinh). 2022-07-21. https://doi.org/10.1002/advs.202202957 [著者所属] Tianjin Institute of Industrial Biotechnology, Key Laboratory of Systems Microbial Biotechnology, Dalian Polytechnic U, Nankai U. 
 真核細胞における塩基編集は,ゲノムへのアクセスを許すクロマチン環境を必要とするが,編集効率と編集ウインドウに影響するクロマチン因子の解析は進んでいなかった.Pioneer factors著者らは,種々のパイオニア転写因子を評価した結果,SOX2がGBEとCBEの編集効率を有意に改善することを発見した [Figure 1引用右図参照].
  • SoxN-GBE (SOX3-NH3-GBE)はプロトスペーサー全域のシトシンの塩基変換効率を改善し,SoxM-GBE/CBE (SOX2-Middle-GBE/CBE)はPAM近位の塩基変換の効率を改善した.
  • SOX2の機能ドメインを分割し,SadN-GBE (SOX2活性化ドメイン-NH3-GBE)が塩基変換の効率向上をもたらし,SadM-CBEが,編集ウインドウの拡張に貢献することも同定した.
  • DNase Iアッセイから,編集効率の向上は,SADドメインを介したクロマチン・アクセサビリティーの向上によってもたらされたと推定された.
  • SadM-CBEを利用して,がん原遺伝子 (proto-oncogene) MYC の,これまでの塩基エディターによる高効率な編集がほとんど困難であった遺伝子座に,ストップ・コドンを誘導することに成功した.