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科学分野の比較的新しい論文と記事を記録しておくサイト: 主に、CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム編集, エピゲノム編集, 遺伝子治療, 分子診断/代謝工学, 合成生物学/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野) の観点から選択し、時折、タンパク質工学、情報資源・生物資源、新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症、機械学習・AIや研究公正からも選択

活性酸素によって活性化されるHSP70プロモーターによる駆動を介して
[出典] "HSP70-Promoter-Driven CRISPR/Cas9 System Activated by Reactive Oxygen Species for Multifaceted Anticancer Immune Response and Potentiated Immunotherapy" Zhao L [..] Yang X. ACS Nano 2022-08-22. https://doi.org/10.1021/acsnano.2c01885 [著者所属] South China University of Technology, Guangdong Provincial People’s Hospital; グラフィカルアブストラクト 
 著者らは免疫チェックポイント阻害療法(immune checkpoint blockade, ICB)の奏効率を改善することを目的として、恒久的なPD-L1破壊を介して多面的な抗がん免疫反応を誘導する標題のHSP70プロモーター駆動型CRISPR/Cas9システム、F-PC/pHCP、を開発した。
  • F-PC/pHCPは、クロリンe6を内包したフッ化デンドリマー (fluorinated dendrimer)とHSP70プロモーター駆動のCRISPR/Cas9で構成されている。
  • F-PC/pHCPは、660nmのレーザー照射を受けて、HSP70プロモーターを活性化し、Cas9の発現を介してPD-L1遺伝子を破壊し、免疫逃避を防止する。
  • F-PC/pHCPはさらに、腫瘍細胞の免疫原性細胞死(ICD)を誘導し、免疫抑制性の腫瘍微小環境を再プログラムした。
  • F-PC/pHCPはこうした強力な抗がん作用に加えて、免疫記憶反応を刺激して遠隔腫瘍の増殖と肺転移を抑制した。
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