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科学分野の比較的新しい論文と記事を記録しておくサイト: 主に、CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム編集, エピゲノム編集, 遺伝子治療, 分子診断/代謝工学, 合成生物学/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野) の観点から選択し、時折、タンパク質工学、情報資源・生物資源、新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症、機械学習・AIや研究公正からも選択

乳酸脱水素酵素A (LDHA)を標的とするCRISPR/Cas9を脂質ナノ粒子で送達
[出典] "Lipid nanoparticle-mediated CRISPR/Cas9 gene editing and metabolic engineering for anticancer immunotherapy" Ju H, Kim D, Oh YK. Asian J Pharm Sci 2022-08-22. https://doi.org/10.1016/j.ajps.2022.07.005 [著者所属] Seoul National University
 著者らは今回、LDHA遺伝子編集のためにカチオン性脂質ナノ粒子製剤を設計・評価した。
  • GFPをコードするプラスミドDNAを利用したスクリーニングを介して、送達効率が最も優れている脂質ナノ粒子の成分 (カチオン性脂質、コレステロールまたはその誘導体、およびフソジェン性脂質)の比率を決定した (F3と命名)。
  • 脂質ナノ粒子とCRISPR-Cas9とLDHA-sgRNAをコードするプラスミドDNAを複合化させたリポプレックスpCas9-sgLDHA/F3は、B16F10腫瘍細胞においてLDHA遺伝子編集を実現し培養液のpH上昇をもたらした。
  • pCas9-sgLDHA/F3は、培養液中のT細胞のインターフェロンγとグランザイムの産生を活性化した。
  • 生体内 (腫瘍モデルマウス)において、pCas9-sgLDHA/F3と免疫チェックポイント阻害型抗PD-L1抗体との併用により、相乗的な抗腫瘍効果が得られ、腫瘍モデルマウスの生存期間が延長された。
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