crisp_bio

論文・記事紹介:CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム工学, エピゲノム工学, 代謝工学/遺伝子治療, 分子診断/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野); タンパク質工学;情報資源・生物資源;新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症;研究公正

[出典] "Broadening prime editing toolkits using RNA-Pol-II-driven engineered pegRNA" Huang S [..] Huang X, Lin CP. Mol Ther 2022-07-06. https://doi.org/10.1016/j.ymthe.2022.07.002 [著者所属] ShanghaiTech University, College of Animal Science and Technology, Pasteur Institute of Iran, Oujiang Laboratory (浙江省); グラフィカルアブストラクト 
 プライムエディターの編集の課題は効率が低いことである。特に、初代細胞や多能性幹細胞における効率向上が課題である。著者らは今回、ゲノムのコンテクストによって適用が制限されるRNA-Pol-IIIプロモーターの代わりにRNA-Pol-IIプロモーターを利用し、また、Csy4プロセッシングをベースとするpegRNAの多重化を実現し、さらに他の最適化も加えて、ポリ(T)含有pegRNAによる効率的ターゲティング、およびコンビナトリアル・ターゲッティング、および条件付き遺伝子編集を実現した。また、DNAミスマッチ修復とDNA損傷反応の両方を同時に抑制することで、ヒトES細胞において、効率的かつ正確な遺伝子編集を実現した。
このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント

コメントフォーム
評価する
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット