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[出典]REVIEW "The double life of CRISPR-Cas13" Bot JF, van der Oost J, Geijsen N. Curr Open Biotechnol 2022-09-14. https://doi.org/10.1016/j.copbio.2022.102789 [著者所属] Leiden University Medical Center, The Novo Nordisk Foundation Center for Stem Cell Medicine, Wageningen University & Research
 CRISPR-Cas13は、Cas13CRISPR RNAガイド (crRNA)を利用してRNAを標的にするシステムであるが、標的のRNAを切断する活性に加えて、バイスタンダーRNAをトランス切断するコラテラル活性も備えている [グラフィカルアブストラクト引用右図参照]
 RNAのコラテラル切断活性は、in vitroでの高感度RNA検出法に利用されていた一方で、哺乳類細胞におけるコラテラル切断活性は当初観察されず、標的RNAの切断を介したノックダウンがもっぱら報告されていた。しかし、徐々に、真核生物にCas13を適用した場合、Cas13を介した細胞毒性とコラテラルRNA切断が報告され始めた。本レビューは、この相反する観察結果をレビューし、その潜在的分子的基盤について議論した:
  • CRISPR-Cas13は真核細胞においても本来、コラテラルRNA切断活性を示す可能性を持っている。スクリーンショット 2022-09-25 8.25.00
  • 標的RNAの量 [Figure 1引用右図参照]、細胞のサイズ、および細胞種特異的な条件が、コラテラル切断活性の発動に影響している可能性がある。
  • 一般的なアッセイ法では、コラテラルRNA切断活性を評価することが不可能である。
  • コラテラルRNA切断活性は、Cas13によるトランスクリプトームワイド・スクリーニングへの利用に対する障害になる可能性がある。
  • Cas13の臨床応用は、コラテラルRNA切断能に依存する可能性がある。
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