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[出典] "Disarming of type I-F CRISPR-Cas surveillance complex by anti-CRISPR proteins AcrIF6 and AcrIF9" Kupcinskaite E [..] Sinkunas T. Sci Rep 2022-09-15. https://doi.org/10.1038/s41598-022-19797-y [著者所属] Vilnius University, Center for Physical Sciences and Technology (Lithuania)
 本研究では、Aggregatibacter actinomycetemcomitans D7S-1(以下、Aa)由来のタイプI-F CRISPR-Casシステムに対する10種類のAcrIFファミリーの阻害能を評価した [Figure 1引用左下図参照]。その結果、2つのAcrIFファミリー、AcrIF6とAcrIF9タンパク質のみが、in vivoでAa-CRISPR-Casの活性を阻害することをが明らかになった。
AcrIF 1  AcrIF 6
 生化学的解析の結果、AcrIF6とAcrIF9はともにAa-Cascadeと相互作用し、Aa-CascadeのDNA標的認識を阻害すること、しかし、AcrIF9のAa-Cascadeへの結合は、Aa-Cascadeの非特異的DNA結合を促進すること、が明らかになった [Figure 6引用右上図参照]。
 また、1分子原子力間顕微鏡やAcrIF 4ソフトDNAカーテン [Figure 4引用右図参照]を利用して、DNA結合に伴うAcrIF9-Cascadeの動態を捉えた。
 最後に、Aa1-AcrIF9の結晶構造 [*]を解明し、Aa-Cascadeおよび非特異的DNAとの相互作用に関与するAcrIF9の推定表面を同定した。
[*] PDB 7BB5 : Crystal structure of anti-CRISPR protein AcrIF9 (Aa1-AcrIF9) 2.3 Å分解能
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