[出典] "Detection and localization of early- and late-stage cancers using platelet RNA" In 't Veld SGJG [..] Best MG, Wurdinger T. Cancer Cell 2022-09-01/09/12. https://doi.org/10.1016/j.ccell.2022.08.006 [著者所属] Amsterdam UMC Location Vrije Universiteit Amsterdam, Cancer Center Amsterdam and Liquid Biopsy Center, Brain Tumor Center Amsterdam, Neuroscience Campus Amsterdam, the Netherlands Cancer Institute – Antoni van Leeuwenhoek Hospital, Harvard Medical School
　オランダを主とする研究チームは血小板RNAシーケンシングスクリーンショット 2022-09-25 17.54.21
  • (thromboSeq)に機械学習を組み合わせることで、新たながん診断法を開発した [グラフィカルアブストラクト引用挿入図参照]：
  • 血中を循環する血小板には、~5,500種類のRNAのスプライシング産物、ひいては、高度に多重化したバイオマーカーのセットが潜在している。
  • 血小板は体内の複数部位の腫瘍 (原発部位と転移部位)によって教育される (tumor-educated platelet, TEP)。
  • 著者らは今回、TEPのRNA-seq (thromboSeq)のデータを基に、18種類の腫瘍を高い特異性で同定可能なことを示した。ステージI-IVのがん患者からの1,096件の血液サンプルの3分の2と、ステージI-IIIの腫瘍352の半分で、がんの存在を正しく検出した。
  • 無症候コントロールでの平均特異度は99%、炎症性疾患や心血管疾患、良性腫瘍を含む症候性コントロールでは偽陽性検査結果が増加し、平均特異度は78%であった。
  • 腫瘍型と相関する血小板RNAプロファイルにより、80%以上のがん患者において、５つの異なる腫瘍型において腫瘍の原発部位を特定した。