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科学分野の比較的新しい論文と記事を記録しておくサイト: 主に、CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム編集, エピゲノム編集, 遺伝子治療, 分子診断/代謝工学, 合成生物学/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野) の観点から選択し、時折、タンパク質工学、情報資源・生物資源、新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症、機械学習・AIや研究公正からも選択

[注] DSB(DNA double-strand breaks / DNA二本鎖切断)
[出典] "CRISPR-Cas12a induced DNA double-strand breaks are repaired by multiple pathways with different mutation profiles in Magnaporthe oryzae " Huang J [..] Cook DE. Nat Commun 2022-11-22. https://doi.org/10.1038/s41467-022-34736-1 [著者所属]  Kansas State U.
 CRISPR-Casを介したゲノム工学は、機能ゲノミクスに革命をもたらした。しかし、Casを介したDNA切断後のDNA修復の理解はまだ不完全である。カンサス州立大学の研究チームは、Magnaporthe oryzae のCas12a RNPによるゲノム編集を実行したが、標的遺伝子座に重大なDNA改変を含む多様な変異体が生じることを見出した 。
 ロングリードDNAシーケンシングとde novo アッセンブリーを利用して、スクリーンショット 2022-12-01 7.25.17複数のクラスのDNA変異をヌクレオチド分解能で確認したところ [Fig. 3 引用右図参照]、異なるDNA修復機構の関与が示唆された。また、Cas12a編集後のDNA修復の頻度は、5つの遺伝子座において遺伝子座に依存することも明らかになった。Cas9編集を施した変異体でも、同様に重大なDNA改変が観察された。
 正規の (Canonical) 非相同末端結合 (NHEJ)に必要な主要タンパク質であるKu80の欠損解析を通じて、C-NHEJに加えて、DNA末端のマイクロホモロジーを介した代替的な末端結合 [alternative end joining (AEH)/microhomology-mediated end joining (MMEJ)]を介した修復も進行し、その結果、C-NHEJ修復よりも大きな欠失が誘導されることが明らかになった。
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