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科学分野の比較的新しい論文と記事を記録しておくサイト: 主に、CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム編集, エピゲノム編集, 遺伝子治療, 分子診断/代謝工学, 合成生物学/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野) の観点から選択し、時折、タンパク質工学、情報資源・生物資源、新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症、機械学習・AIや研究公正からも選択

[注] 改変型プライム・エディター (engineered plant prime editor: ePPE)
[出典] "An engineered prime editor with enhanced editing efficiency in plants" Zong Y, Liu Y, Xue C [..] Cao X, Gao C. Nat Biotechnol 2022-03-24. https://doi.org/10.1038/s41587-022-01254-w [著者所属] Institute of Genetics and Developmental Biology (Beijing), U Chinese Academy of Sciences, Center for Excellence in Molecular Plant Sciences, ShanghaiTech U.
 プライムエディター (PE)は、汎用性の高いゲノム編集技術であるが、編集効率が低いことが課題であった。中国の研究チームは今回、編集効率を大幅に向上させた最適化プライムエディターを導入した。
  • オリジナルのPEで利用されていたモロニーマリン白血病ウイルス (MMLV) 逆転写酵素 (RT) のリボヌクレアーゼHドメインを除去し、核酸シャペロン活性を持つウイルス・ヌクレオキャプシドタンパク質を組み込んだ。
  • これらの改変により、植物細胞でのPE効率が1.8〜3.4倍程度向上した。
  • 2つの改変を組み合わせた改変型プライム・エディター(ePPE)では、相乗効果により、細胞培養下での様々な内在性部位の塩基置換、欠失、挿入の効率が、オリジナルのPPEと比較して平均5.8倍へと向上した。
  • 目的とした編集産物やオフターゲット編集の有意な増加は観察されなかった。
  • スルホニルウレア系やイミダゾリノン系の除草剤に耐性のあるイネの作出において、ePPEは改変前のPPEを用いた場合の2.1%に対し、11.3%の編集頻度を達成した。
  • 加えて、ePPEと既報の二重化pegRNAおよび改変型pegRNAを組み合わせることで、さらなる効率化を図った [*]
 
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