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論文・記事紹介:CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム工学, エピゲノム工学, 代謝工学/遺伝子治療, 分子診断/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野); タンパク質工学;情報資源・生物資源;新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症;研究公正

[注] RCC (腎細胞がん)細胞株 - ACHN;lncRNA (ロングノンコーディングRNA)
[出典] "Evaluation of Apoptosis, Cell Proliferation and Cell Cycle Progression by degradation of the Long Noncoding RNA NEAT1 in an RCC Cell Line Using CRISPR/Cas9" Haghighi N, Doosti A, Kiani J. Iran J Biotechnol 2022-12-19.http://www.ijbiotech.com/article_163184.html [著者所属] Islamic Azad U.
 イランの研究チームが、ACHN細胞株を利用して、NEAT1 遺伝子のCRISPR/Cas9 KOが、がんの進行やアポトーシスに及ぼす影響を評価した。
  • NEAT1を標的とする2種類のsgRNAsを利用して、NEAT1のKOを実現した。
  • NEAT1 KO細胞では、コントロースの細胞に比べて、P53、BAK、BAX、FASの発現が増加し、BCL2およびサバイビン (surviving) の発現が減少した。
  • NEAT1 KO細胞ではまた、細胞生存率、移動能力、細胞の成長・増殖が低下した。
 本実験からは、NEAT1 KOは、ACHN細胞の生存・増殖の低下とアポトーシスの亢進を示し、腎臓がん細胞の増殖抑制に有効なことが示唆された。
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