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論文・記事紹介:CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム工学, エピゲノム工学, 代謝工学/遺伝子治療, 分子診断/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野); タンパク質工学;情報資源・生物資源;新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症;研究公正

[注] ニューロスフィア (neurospheres)
[出典] "CRISPR-Cas9 mediated genome editing of Huntington's disease neurospheres" Han J [..] Ban JJ, Sung JJ. Mol Biol Rep 2022-12-23. https://doi.org/10.1007/s11033-022-08175-6 [著者所属] Seoul National U College of Medicine, Seoul National U Hospital, Yonsei College of Medicine.
 韓国の研究チームが、HDのR6/2マウスモデル由来のニューロスフィアにおいて、CRISPR-Cas9システムを介して、CAGリピート配列に欠失またはインデル変異を誘導することに成功した。
  • この編集の結果ポリグルタミン凝集が減少することを確認した。
  • それらの発現低減がHDの進行に深く関与することが知られているPGC (peroxisome proliferator-activated receptor gamma coactivator-1 alpha/ペルオキシソーム増殖因子活性化レセプターγ共役因子) -1αおよび BDNF (brain-derived neurotrophic factor/脳由来神経栄養因子)(BDNF) の発現亢進を確認した。
  • フローサイトメトリーから、編集したR6/2ニューロスフィアの細胞生存率が上昇し、壊死およびアポトーシスの集団の低減を確認した。
  • さらにsiRNA実験により、PGC-1αまたはBDNFを阻害することで、生存率の増加が抑制されることが確認された。
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