[出典] Protocol "An efficient and cost-effective purification protocol for Staphylococcus aureus Cas9 nuclease" Teng ACT [..] Gramolini AO. STAR Protocols 2022-12-26. https://doi.org/10.1016/j.xpro.2022.101933 [著者所属] U Toronto, Hospital for Sick Children (Toronto)
 トロントの研究チームが、黄色ブドウ球菌からCRISPR/Cas9 (SaCas9) を24時間以内に、90%以上の純度で精製するためのプロトコルを説明する。
 SaCas9は、そのサイズが小さい(1,053 aa)ことの他にもいくつかの特長を備えている [*]ことから、基礎研究から臨床研究まで応用が広がっている。しかし、SaCas9の入手は、タンパク質精製のための十分な設備を持たない多くの研究室にとって依然として困難である。例えば、いくつかの研究においてCas9タンパク質の精製には高速タンパク質液体クロマトグラフィーが使用されているが、この設備には高額な初期投資が必要である。
 本プロトコルでは、IMAC(immobilized metal ion affinity chromatography/固定化金属イオンアフィニティークロマトグラフィー)、陽イオン交換クロマトグラフィー、および遠心濃縮機を備えることで、90%以上の純度の8×His-TEV-SaCas9 を短期間で大量に生産・精製し [グラフィカルアブストラクト参照]、そのままin vitro のアプリケーションに使用可能とする。また、10 mgのSaCas9タンパク質の平均生産コストは86.36 USDであり、いくつかの市販品よりも大幅に低いコストで生産可能とする。
 
[*]