[出典] "Playing God? Media coverage of CRISPR in the United States" Stapleton P, Yabar AT. Public Underst Sci. 2022-12-17. https://doi.org/10.1177/09636625221138953 [著者所属] RAND Corporation, U Científica del Sur, Perú/U Birmingham.
 2017年と2018年に、CRISPR/Cas技術を使ってヒト胚ゲノムを改変したという発表があり、この技術の倫理的、政治的、法的な意味を規制することの緊急性が浮き彫りにされた。今後、CRISPR/Cas技術に対する規制がどのように設定されていくかを理解するために、メディアがCRISPRをどのように報道しているかを検証しておく必要がある。
 著者らは、米国のオンラインとテレビのニュースソースをレビューし、CRISPRに関するメディアの報道における論調、内容、頻度を明らかにした。その結果、CRISPRのヒト疾患に対する臨床的可能性に関する科学的研究が急速に進展している一方で、報道は曖昧で (ambiguous)で頻度も低く、メディアがまだCRISPRが意味するところを一般市民や政策立案者の関心を引くほどには伝えられていないことが、明らかになった。しかし、CRISPRが実験から臨床へと展開していくにしたがって、メディア・社会と研究との乖離は大きな課題になっていくであろう。