[出典] REVIEW "Human Genome Editing After the “CRISPR Babies”: The Double-Pacing Problem and Collaborative Governance" Wang L, Shang L, Zhang W. J Biosaf Biosecur. 2023-01-02. https://doi.org/10.1016/j.jobb.2022.12.003 [著者所属] Tianjin U School of Law, Tianjin U, London Metropolitan U, Metropolitan U.
 中国の研究チームがCRISPR Babiesの法律の世界に与えた波及効果を論じた。
 CRISPRシステムをベースとするゲノム編集技術をはじめとする新興バイオテクノロジーの、安全、有効、かつ倫理的な利用を確保することが、世界的な課題である。2018年に発生した「CRISPR babies」事案(イベント)は、この問題を公にクローズアップさせ、中国や世界各国での包括的な規制改革を引き起こした。
 本レビューでは、バイオセキュリティ法、民法、刑法、特許法という4つの重要な法的分野において、それぞれ、ヒトゲノム編集に関連するリスクを防止し、個人の権利を保護し、公衆衛生の確保、および、社会道徳を保護するために作られた最も顕著な条項を詳しく説明し、中国におけるこのイベント駆動型の規制改革を分析する。
 現状は、規制は行われているものの、国内レベルでも国境を越えたレベルでも、法律と進歩する技術の間にギャップがあることが、浮き彫りになった(すなわち、「ダブルペース/double-pacing 問題」である)。CRISPRシステムをヒトゲノム編集に応用する継続的な課題に対処するためには、さらなる注意と協力が必要である。