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科学分野の比較的新しい論文と記事を記録しておくサイト: 主に、CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム編集, エピゲノム編集, 遺伝子治療, 分子診断/代謝工学, 合成生物学/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野) の観点から選択し、時折、タンパク質工学、情報資源・生物資源、新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症、機械学習・AIや研究公正からも選択

[出典] "Targeted dual base editing with Campylobacter jejuni Cas9 by single AAV-mediated delivery" Kweon J [..] Kim Y. Exp Mol Med 2023-02-01. https://doi.org/10.1038/s12276-023-00938-w [著者所属] U Ulsan College of Medicine,  Kyung Hee U, Toolgen Inc.
 ゲノム工学では、様々なCRISPR-Cas9のオーソログそしてまたはその改変体が使用されている。その中でCampylobacter jejuni 由来Cas9(cjCas9)は、最小のCas9 オルソログの一つであり、高い特異性を持つゲノム編集を可能とする。
 韓国の研究チームは今回、スクリーンショット 2023-02-12 8.53.28シトシン塩基エディタ(cjCBEmax)とアデニン塩基エディタ(cjABE8e)を含むcjCas9をベースとする塩基エディター (base editors: BEs)を開発し [Fig. 1引用右図参照]、HEK293T細胞においてHPD 遺伝子に最大91.2%の内在性塩基置換を誘導することに成功した。
 13カ所の塩基編集を解析した結果、cjCBEmaxとcjABE8eが活性を示すウインドウ幅がSpCas9ベースのBEよりも広く、その特異性はcjCas9よりもわずかに低いことが示された。
 また、cjCas9とgRNAの足場を再設計することで スクリーンショット 2023-02-12 8.53.37[Fig. 3 引用左図参照参照 ]、HEK293T細胞の HIF1A 遺伝子においてcjABE8eの塩基編集効率を最大6.4倍まで向上させることができた。
 さらに、cjABE8eのサイズが小さいことから、2つのgRNAをタンデムに配列したコンストラクトを単一のアデノ随伴ウイルスベクターにパッケージすることができ、内在性のANGPT2  およびHPD  の標的部位に塩基置換を導入することが可能になった。
 今回の成果により、in vivoあるいはex vivoでの治療法として、塩基エディターの活用の可能性が広がった。
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