2024-07-11 iScience 誌刊行論文とグラフィカルアブストラクトへのリンクを追記
2023-03-18 bioRxiv 投稿に準拠した初稿
[出典] "Genome-scale CRISPR‒Cas9 screen identifies novel host factors as potential therapeutic targets for SARS-CoV-2 infection" Sakai M [..] Makino A. (bioRxiv 2023-03-07) iScience. 2024-07-07. hhttps://doi.org/10.1016/j.isci.2024.110475 [著者所属] 京大医生物学研究所, 麻布大, 京大大学院生命科学研究科 , 京大大学院医学研究科, CREST;グラフィカルアブストラクト
2023-03-18 bioRxiv 投稿に準拠した初稿
[出典] "Genome-scale CRISPR‒Cas9 screen identifies novel host factors as potential therapeutic targets for SARS-CoV-2 infection" Sakai M [..] Makino A. (bioRxiv 2023-03-07) iScience. 2024-07-07. hhttps://doi.org/10.1016/j.isci.2024.110475 [著者所属] 京大医生物学研究所, 麻布大, 京大大学院生命科学研究科 , 京大大学院医学研究科, CREST;グラフィカルアブストラクト
SARS-CoV-2の宿主細胞への感染に重要とされる宿主因子が数多く報告されているが [*]、ウイルスと宿主因子との相互作用のメカニズムは不明なままである。著者らは、A549-hACE2細胞におけるゲノムスケールCRISPR-Cas9スクリーニングにより、SARS-CoV-2感染に関与する新規プロウイルス因子として、tripartite motif-containing 28 (TRIM28)、TRIM33、euchromatic histone lysine methyltransferase 1 (EHMT1)、ならびにEHMT2の4種類を特定した。
その上で、TRIM28がウイルス粒子形成に関与していること、TRIM33、EHMT1、およびEHMT2がウイルスの転写や複製に関与していることを明らかにした。
また、EHMT1/2のメチルトランスフェラーゼ活性を特異的に阻害する化合物UNC0642が、培養細胞におけるSARS-CoV-2の増殖を顕著に抑制し、ハムスター感染モデルにおける疾患の重症度を低下させることも見出した。
以上から、EHMT1/2はSARS-CoV-2感染症の新規治療ターゲットたり得ると考えられる。
[*] 関連crisp_bio記事例
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