[出典] "Improving the on-target activity of high-fidelity Cas9 editors by combining rational design and random mutagenesis" Spasskaya DS [..] Karpov DS. Appl Microbiol Biotechnol. 2023-03-14. https://doi.org/10.1007/s00253-023-12469-5 [著者所属] Engelhardt Institute of Molecular Biology (Moscow), FSBEI HE Rostov State Medical U.
高忠実度にすることでCas9のオンターゲット活性が低下することが課題であったが、ロシアの研究チームが今回、高い特異性(高忠実度)を維持しつつ、Cas9のオンターゲットの活性を損なわない一連の新たなCas9変異体(D147YとP411T)を作出した。
さらに、PAMと相互作用するCas9ドメインに有用な新規変異(L1206P変異)を見出し、高い特異性を保持したまま高忠実度Cas9バリアントのオンターゲット活性を向上させた。この変異は、真核生物において、Cas9に対するクロマチンのバリアを弱め、RuvC活性中心を再配列する機構が示唆された。
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