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論文・記事紹介:CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム工学, エピゲノム工学, 代謝工学/遺伝子治療, 分子診断/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野); タンパク質工学;情報資源・生物資源;新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症;研究公正

[出典] "An Efficient Non-Viral Crispr-Cas9 Genome Editing Strategy For Human Chondrocytes" Ponta S, Bonato A, Zenobi-Wong M, Barreto G. Osteoarthr Cartil. 2023-03-14. https://doi.org/10.1016/j.joca.2023.01.205 [著者所属] ETH Zürich, UHelsinki and Helsinki U Hosp, Aalto Univ.
 CRISPR-Cas9ゲノム編集において、Cas9リボ核タンパク質(RNP)としての送達は、ガイドRNA(gRNA)の一時的な発現とCas9タンパク質の迅速な分解により、ゲノムのオフターゲット効果のリスクを最小限に抑えるため、より好ましい戦略である。
 初代軟骨細胞は、2次元に転換する際に急速に脱分化するため、単一細胞のクローン選択が不可能であり、したがって、ゲノム編集療法における細胞集団バルクの編集において、高い編集効率を達成することが極めて重要である。
 著者らは、トランスフェクション効率、編集レベル、軟骨細胞の生存率を1ステップで最大化するRNPベースのインハウス遺伝子編集法を開発・最適化した。RelAをノックアウトしたところ、NF-kB複合体の必須サブユニットであり、OAで活性化するいくつかの炎症経路の下流に作用することがわかった。
 初代軟骨細胞は、2次元展開中に急速に脱分化するため、単一細胞のクローン選択が不可能であり、高い編集効率を達成することが、ゲノム編集療法のバルクエディットにとって極めて重要な要件である。ここでは、トランスフェクション効率、編集レベル、軟骨細胞の生存率を1ステップで最大化するRNPベースのインハウス遺伝子編集法を開発・最適化した。
 実証実験では、変形性関節症で活性化するいくつかの炎症経路の下流で機能するNF-kB複合体の必須サブユニットの一つであるp65 (RelA)のノックアウトを実現した。
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