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論文・記事紹介:CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム工学, エピゲノム工学, 代謝工学/遺伝子治療, 分子診断/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野); タンパク質工学;情報資源・生物資源;新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症;研究公正

[出典] "Decoding CRISPR-Cas PAM recognition with UniDesign" Huang X [..] Chen YE, Xu J. Brief Bioinformatics 2023-04-19. https://doi.org/10.1093/bib/bbad133 [著者所属] U Michigan Medical School, ATGC Inc.
 米国の研究チームは今回、タンパク質と核酸の相互作用を設計するためのユニバーサルなタンパク質のコンピュテーショナルな設計フレームワーク (UniDesign) を開発し、概念実証実験として、8種類のCas9タンパク質と2種類のCas12aタンパク質について、そのPAMと、PAMと相互作用するアミノ酸 (PAM-interactive amino acids; PIAAs)の間の関係性を予測した。
  • ネイティブPIAAsに対してUniDesignが予測したPAMsの大部分が、Casの如何によらず天然のPAMsと一致した。
  • 天然のPAMsに対してUniDesignが予測したPIAAsも大部分がネイティブのPIAAsと一致した(同一性74%; 類似性 86%)。
 以上、UniDesignは天然のPAMsとネイティブなPIAAsの対応関係をほぼ忠実に捉えたことから、CRISPR-Casやその他の核酸と相互作用するタンパク質の研究に有用なツール [*]である。
[*] UniDesignの入手先 https://github.com/tommyhuangthu/UniDesign
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