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科学分野の比較的新しい論文と記事を記録しておくサイト: 主に、CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム編集, エピゲノム編集, 遺伝子治療, 分子診断/代謝工学, 合成生物学/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野) の観点から選択し、時折、タンパク質工学、情報資源・生物資源、新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症、機械学習・AIや研究公正からも選択

[注] エンザルタミド (enzalutamide; ENZA) https://ja.wikipedia.org/wiki/エンザルタミド
[出典] "A kinome-wide CRISPR screen identifies CK1α as a target to overcome enzalutamide resistance of prostate cancer" Liu J [..] Liu X. Cell Rep Med 2023-04-18. https://doi.org/10.1016/j.xcrm.2023.101015 [著者所属] U Kentucky, Ohio State Uグラフィカルアブストラクト参照
 ENZAは第2世代アンドロゲン受容体拮抗薬であり、去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)に適応をもち、転移性前立腺癌患者に対して顕著な効用を示すが、耐性の発生が課題であったところ、著者らは今回、標題の成果を報告した。
 CK1αを欠損させるか薬理学的に阻害すると、ENZA抵抗性細胞および患者由来組織を移植したマウスにおいて、ENZAに対する感受性が誘導された。
 CK1αは、DNA二本鎖切断に対するDNA損傷応答 (DNA-Damage Respon; DDR) を駆動する毛細血管拡張性運動失調症変異(ataxia telangiectasia mutated ; ATM)のS1270をリン酸化しプロテアソーム分解へと誘導する。CK1αを阻害するとATMが安定になり、DDRが復活し、ENZAによる細胞死が亢進し、がん細胞の増殖が停止する。また、ATMが、ENZA治療の予後バイオマーカーとして、利用可能なことも、示された。
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