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科学分野の比較的新しい論文と記事を記録しておくサイト: 主に、CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム編集, エピゲノム編集, 遺伝子治療, 分子診断/代謝工学, 合成生物学/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野) の観点から選択し、時折、タンパク質工学、情報資源・生物資源、新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症、機械学習・AIや研究公正からも選択

[注] COLUMBO (CRISPR-Cas9 R-loop usage for the molecular beacon opening)
[出典] "Multiplexable and Biocomputational Virus Detection by CRISPR-Cas9-Mediated Strand Displacement" Márquez-Costa R [..] Rodrigo G. Anal Chem 2023-05-19. https://doi.org/10.1021/acs.analchem.3c01041 [著者所属] U Valencia, INCLIVA Biomedical Research Institute, U Politècnica de València

 SARS-CoV-2のE遺伝子に由来するDNA二本鎖アンプリコンはCas9が認識可能なPAM配列を帯びている。COLUMBOでは、このアンプリコンに、Cas9-sgRNAのRNPのスペーサー配列が結合することで、DNA二本鎖から非標的鎖が一本鎖DNAとして露出し (R-ループ形成)、これが、予め設計しておいたヘアピン型のモレキュラー・ビーコンのシード配列に結合してモレキュラー・ビーコンを開裂して、消光状態にあったモレキュラービーコンの3'末端に結合させておいた蛍光色素Cy5が発光するに至る [Figure 1参照]。
  • COLUMBOによるCOVID-19患者由来のSARS-CoV-2のDNAアンプリコンの検出を実証した。
  • COLUMBOによって、同一のヌクレアーゼを利用して異なるDNAアンプリコンを同時検出が可能であり、したがって、SARS-CoV-2の異なる遺伝子またはSARS-CoV-2とは異なる呼吸器系感染ウイルスの同時検出が可能になった [Figure 2またはFigure 3参照]  。
  • さらに、COLUMBOをベースとしてCas9-sgRNA RNPによって検出された異なるSARS-CoV-2のシグナルを処理するDNA論理回路を構築した [Figure 5参照]。
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