[出典] "Long COVID risk and pre-COVID vaccination in an EHR-based cohort study from the RECOVER program" Brannock MD, Chew RF, Preiss AJ, Hadley EC [..] N3C & RECOVER Consortia. Nat Commun. 2023-05-22. https://doi.org/10.1038/s41467-023-38388-7
[注] N3C (National COVID Cohort Collaborative);RECOVER Consortia (Researching COVID to Enhance Recovery)
米国NIHは、COVID-19の後遺症 [Long COVIDまたはPASC (post-acute sequelae of SARS-CoV-2/COVID-19発症後数週の間に発症する合併症) ]を理解し診断と治療の方法を開発することを目的としてRECOVERイニシアティブを立ち上げたが、COVID-19後遺症は今や、公衆衛生の専門家にとっての最大の関心事になっている。著者らは今回、N3Cから電子カルテ (EHR: electronic health record) のデータを入手し、SARS-CoV-2ワクチン接種とCOVID-19後遺症との相関関係を分析した。
- 2021年8月1日から2022年1月31日の間のCOVID-19感染者の2つのコホートを対象として、感染前にワクチン未接種であったグループとワクチン接種を完了していたグループとを比較した。
- 2つのコホートは、臨床でCOVID-19と診断されたコホート (n=47,404人) と、機械学習モデルを利用してEHRからCOVID-19と判定したコホート (Computable Phenotype/CPモデル; n=198,514人) である。ワクチン接種完了者はそれぞれ、
26,354人 (55.6%) と86,248人 (43.4%) であり、COVID-19感染してから45日以後のEHRデータをもとにlong COVIDを判定した。 - その結果、臨床診断ベースでもCPモデルベースでも、一貫して、ワクチン接種によってlong COVIDのリスクが下がることが明らかになった [Fig. 1引用右図参照]。
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