[出典] "Gene editing and scalable functional genomic screening in Leishmania    species using the CRISPR/Cas9 cytosine base editor toolbox LeishBASEedit" Engstler M, Beneke T. eLife. 2023-05-24. https://doi.org/10.7554/eLife.85605 [著者所属] U Würzburg.
 CRISPR/Cas9遺伝子編集によってリーシュマニアの機能喪失実験が画期的に進んだが、リーシュマニアにはNHEJ修復過程が存在しないことから、ヌル変異体の作出には、ドナーDNAを介した相同組み換え修復とそれに続く薬剤耐性を利用した選択またはクローンの単離が必要となる。このため、異なる種について異なる条件下でのゲノムワイド機能喪失実験は、事実上、不可能であったが、ドイツの研究チームが今回この限界を、CBEと利用することで、突破した。
  • LeishBASEeditCBEのC-to-T変換を利用してリーシュマニア遺伝子を標的にオープンリーディングフレーム (ORF) にSTOPコドンを生成するアプローチを採用し、キネトコアにおけるCBEのプライマーの設計を支援するWebサーバー http://www.leishbaseedit.net/を構築した [Webサーバー画面キャプチャーを右図に引用。
  • レポーター・アッセイと、L. mexicana, L. major, L. donovani, および L. infantum のシングルおよびマルチコピー遺伝子を標的とすることで、1種類のsgRNAを利用して、機能を失活させたヌル変異体の作出に成功した。編集効率は100%に達した。
  • 次に、CBEをリーシュマニアに最適化し、L. mexicana の必須遺伝子の編集に成功した。