[出典] "Search for Origins of Anti-CRISPR Proteins by Structure Comparison" Sahakyan H, Makarova KS, Kooning EV. CRISPR J. 2023-06-01. https://doi.org/10.1089/crispr.2023.0011
 [著者所属] NCBI
 バクテリアとアーケアに感染する多くのウイルスが、特定のCRSIPR-Casシステムを阻害するAcrsを帯びているが、その阻害機構は多様である。Acrsのほどんどは、非酵素タンパク質であり、Casエフェクタータンパク質に結合することで、その活性を喪失させる。Acrsはまた、CRISPR-Casシステムとの軍拡競争の中で、進化が早いため、配列データからその祖先を特定することが困難であった。
  • AlphaFold2を利用して、実験的に特性が調べられ予測された3,693種類のAcrsの構造を推定し、PDBデータベースから公開されているタンパク質構造と比較した。
  • 配列類似性をベースとするクラスタリングから、363種類の高品質な構造モデルを得たが、そのうち102種類がAcrのファミリーと一致した。
  • 構造比較から、Acrsの祖先型候補となる13種類のファミリーのホモログを同定した。
  • 構造の保存性は限られていたが、Acrsの推定祖先型独特の形質が見られ、特に、毒素・抗毒素系とSOS修復システムのコンポーネントがリクルートされていた。