[出典] "Discovery and engineering of hypercompact epigenetic modulators for durable gene activationbioRxiv 2023-06-15 (preprint) . https://doi.org/10.1101/2023.06.02.543492 [著者所属]  Epic Bio (Epicrispr Biotechnologies)  Stanford University, Chan Zuckerberg Biohub-San Francisco.
 細胞の分化と恒常性維持において、転写調節因子とエピゲノム制御因子が、クロマチンの微小環境とそれに応じた遺伝子発現を形作る。プログラム転写調節因子は、治療応用において遺伝子量を調節する強力なツール足り得るが、利用可能な機能ドメインが限られており、堅牢性 (robustness) や耐久性 (durability) が不十分であり、また、因子のサイズが通常の送達法のカーゴとして大きすぎることが、課題であった。
  Epic Bioを主とする研究チームは今回、ヒト細胞においてdCas9に融合させた上で、ヒト、ウイルス、およびアーケアのプロテオームからの新たな転写調節因子のハイスループットスクリーニングを試みた。
 その結果、ウイルスのプロテオームから、さまざまな細胞型においてサイレント状態の遺伝子から発現している遺伝子まで例外的に堅牢な転写活性化誘導活性を示すコンパクトかつ強力な活性化因子を発見した。
 候補因子のESMFoldによる3次元予測構造と機械学習モデルを利用して、活性と持続性を合理的に向上させ、一過性送達を介して有糸分裂に対しても活性を維持する因子を得た。