[出典] REVIEW "CRISPR-Cas-Based Antimicrobials: Design, Challenges, and Bacterial Mechanisms of Resistance" Mayorga-Ramos A [..] Barba-Ostria C, Guamán LP.  ACS Infect. Dis. 2023-06-22. https://doi.org/10.1021/acsinfecdis.2c00649 [著者所属] Centro de Investigación Biomédica (Universidad UTE), Universidad San Francisco de Quito USFQ (本文 14頁/参考文献 232件)
 抗生物質耐性菌が世界的な問題になっているが、新規抗菌剤の開発はこの10年間停滞しており、新たなアプローチが求められている中で、CRISPR-Cas技術をベースとする抗菌薬の研究開発が広がってきている。
 CRISPR-Cas技術を利用することで、薬剤耐性、バイフィルム形成、病原性、あるいは病原菌の生存性に関与する遺伝子を選択的に不活性化することが可能であるが、CRISPR-Cas抗菌薬には、病原菌のゲノム上の遺伝子を標的とするか、薬剤耐性遺伝子を帯びたプラスミドを除去するか、の2種類のアプローチが考えられる。
 本レビューでは、抗菌薬開発に利用可能な主たるCRISPR-Casシステムを概観し、有望な研究成果をハイライトする。また、バクテリオファージ、ナノ粒子、および接合プラスミドを利用するCRISPR-Casシステムの送達法を詳しく論じる。最後に、CRISPR-Cas抗菌薬を免れる病原菌の戦略についても考察を加える。