[出典] REVIEW "Detection and quantification of unintended large on-target gene modifications due to CRISPR/Cas9 editing" Park SH, Cao M, Bao G. Curr Opin Biomed Eng. 2023-03-16. https://doi.org/10.1016/j.cobme.2023.100478 [著者所属]  Rice U

 CRISPR/Cas9が誘導するDNA二本鎖切断 (DSB) が、小規模な挿入と欠失に加えて、大規模な欠失や挿入、および染色体再編成といった意図しないゲノム改変を、オンターゲット領域に誘導することが明らかにされてきた。こうしたゲノム改変は高頻度になる場合があり、標準的な短い領域のPCRをベースとするアッセイでは検出不可能であり、編集結果の解析に混乱を招き、効率を下げ、治療用遺伝子編集の安全性に疑問を招く。

 著者らは、オンターゲットでの大規模な遺伝子編集を解析する手法の最近の進歩と、それが臨床応用にもたらす意味、および将来の性能向上へ向けてのアプローチを議論する。