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[出典] "Retained chromosomal integrity following CRISPR/Cas9-based mutational correction in human embryos" Bekaert B, Boel A, De Witte L [..] Heindryckx B. Mol Ther. 2023-06-27. https://doi.org/10.1016/j.ymthe.2023.06.013 [著者所属] Ghent U, Ghent U Hospital, Leiden U Medical Center.
 
 CRISPR/Cas9によるヒト胚におけるゲノム編集に対しては、モザイク効果やヘテロ接合性の消失 (loss-of-heterozygosity: LOH) が誘導されるリスクが懸念されている。LOHは、遺伝子変換や染色体の全体または部分的欠失をもたらす。
 
 ベルギーとオランダの研究チームは今回、不妊症に関連するPLCZ1 遺伝子を対象とするヘテロ型塩基対の修正をモデルとする実験を行った。
  • 変異型精子に由来する胚を対象とする実験では、野生型塩基対への修復率は36%であった。
  • 対象とした染色体の完全性(すなわち、3Mb以上の欠失や染色体損失がないこと)が、編集の対象とし解析した7つの胚 (変異編集と変異非検出) のすべてで確認された。
  • 一方で、7つの胚のうち2つに、10Mbより短いLOHが見られた。
 本研究は、ヒト初期胚におけるDNA二本鎖切断 (DSB) 修復に関する現在進行中の議論に拍車をかけるものであり、遺伝子変換あるいは部分的なテンプレートに基づく相同性指向性修復に関する知見を加えることになった。
 
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