crisp_bio

論文・記事紹介:CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム工学, エピゲノム工学, 代謝工学/遺伝子治療, 分子診断/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野); タンパク質工学;情報資源・生物資源;新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症;研究公正

[注] 微生物細胞工場 (microbial cell factories: MCF)
[出典] REVIEW "The expanded CRISPR toolbox for constructing microbial cell factories" Teng Y, Jiang T, Yan Y. Trends Biotechnol. 2023-07-25. https://doi.org/10.1016/j.tibtech.2023.06.012 [著者所属] U Georgia

 CRISPR/Cas9システムは、これまでにないプログラム可能性を持つ注目すべきゲノム編集ツールとして、MCF構築に革命をもたらした。本レビューでは、遺伝子編集、転写調節、酵素調節のためのMCF構築における、様々なCRISPRツールとその応用について要約し、最後に、CRISPRツールボックスの開発と応用に関する将来を展望する。
  • CRISPR塩基エディター (BE)、CRISPRプライムエディター (PE)、EvolvRの開発により、二本鎖DNA切断に依存することなく、より効率的で正確な遺伝子編集が可能になった。
  • 遺伝子の転写活性を制御可能としたCRISPRiおよびCRISPRaシステムは、より高い効率性と調整可能性を帯び、より高度な制御回路の設計を可能にした。
  • CRISPRツールボックスは、Cas6が可能にした酵素の動的アセンブリーを介して、タンパク質レベルの制御へと拡張された。
 拡張されたCRISPRツールボックスは、微生物の様々な構成要素や細胞プロセスの工学化を包括的に促進し、MCF構築の進歩を牽引している。

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