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[出典] "Efficient and transgene-free genome editing in banana using a REG-2 promoter–driven gene-deletion system" Hu C, Liu F [..] Yi G, Bi F.  Mol Horticulture. 2023-08-23. https://doi.org/10.1186/s43897-023-00065-0 [著者所属] Institute of Fruit Tree Research (広州), South China Agricultural U, Guangdong Laboratory for Lingnan Modern Agriculture;グラフィカルアブストラクト引用右下図参照Banana
 
 著者らは長年にわたり、パーティクルボンバードメントやポリエチレングリコール (PEG) を介したRNPによる形質転換を利用して、トランスジーン・フリーな遺伝子編集バナナを作出するために多大な努力を払ってきた。また、プロトプラストから植物全体の再生も長年の課題であった。
 
 今回、CRISPR/Cas9システムと遺伝子カセット除去システムを1つのコンストラクトに組み入れ、このコンストラクトをアグロバクテリウムを介した形質転換プロトコルを用いてバナナの胚様体形成細胞懸濁液 (embryogenic cell suspension: ECS) に導入することにより、トランスジーン・フリー変異植物を作出する手法を樹立した。
 
 遺伝子カセット除去は、部位特異的リコンビナーゼ(CRE/loxPやFLP/FRTなど)を用いて標的部位からすべての導入遺伝子を除去するシステムを利用したが、これは、遺伝子組み換え作物におけるバイオセーフティへの懸念を軽減するために広く応用されている。 
 
 この戦略では、従来の形質転換法で安定した抗生物質耐性ECS培養物を得た後、遺伝子カセット除去システムによって、組み込まれた塩基配列を欠失させる。

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