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[出典] "Enhancement of the viability of T cells electroporated with DNA via osmotic dampening of the DNA-sensing cGAS-STING pathway" An J, Zhang CP, Qiu HY [..] Yin H, Zhang Y. Nat Biomed Eng 2023-07-27. https://doi.org/10.1038/s41551-023-01073-7 [著者所属] Zhongnan Hospital of Wuhan U, Wuhan U, Yunnan U

 ヒトT細胞の標的リプログラミングを目的とする手法として、DNAのウイルス導入はランダムなゲノム統合を引き起こす可能性があり、一方で、エレクトロポレーションは効率が悪く、毒性を示すことがある。

 中国の研究チームは今回、初代ヒトT細胞におけるエレクトロポレーション誘発毒性が、細胞質内の経路cGAS-STINGによって媒介されることを示した。また、エレクトロポレーション条件のスクリーニングによって同定された、cGAS-STINGの監視を低下させる等張緩衝液によって、標準的なエレクトロポレーションよりも最大20倍高いCAR T細胞数を持つCAR T細胞集団の産生が可能になり、レンチウイルスで作製したCAR T細胞よりもin vivoで高い抗腫瘍活性を持つことが示された。

 エレクトロポレーション時の緩衝液の浸透圧は、cGAS-DNA相互作用を弱め、STING活性化因子2'3'-cGAMPの産生に影響を与え、また、治療に関連する初代T細胞とヒト造血幹細胞のトランスフェクションにおいて、優れた効率をもたらした。

 今回の研究結果は、ゲノム改変T細胞作製のためのエレクトロポレーションを介したDNA導入の最適化を促進する可能性がある。
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