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科学分野の比較的新しい論文と記事を記録しておくサイト: 主に、CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム編集, エピゲノム編集, 遺伝子治療, 分子診断/代謝工学, 合成生物学/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野) の観点から選択し、時折、タンパク質工学、情報資源・生物資源、新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症、機械学習・AIや研究公正からも選択

[出典] "CRISPR/dCAS9-mediated DNA demethylation screen identifies functional epigenetic determinants of colorectal cancer" Tejedor JR, Peñarroya A [..] Fernández AF, Fraga MF. Clin Epigenetics. 2023-08-24. https://doi.org/10.1186/s13148-023-01546-1 [著者所属] CINN, ISPA, CIBERER, IUOPAなど、スペインの研究機関

 大腸癌の悪性形質転換の間に腫瘍抑制遺伝子プロモーターの過剰メチル化が観察されるが、それが、悪性形質転換の原因か結果が、これまで確定されていなかった。

 研究チームは、8種類の大腸癌細胞株にCRISPR-Cas9エピゲノム編集ツール (dCas9-TET1TET1-IM) およびCRISPRaツールdCas9 -VP64を適用し、これまでに大腸癌において強くエピゲノイック抑制されている56種類の遺伝子プロモーターを対象とするスクリーニングを行なった。

 その結果、DNAメチル化領域の大半のエピジェネティック修飾は、遺伝子発現の再活性化や癌細胞の生存率に及ぼす影響は穏や (mild impact) であることを見出した。

 興味深いことに、腫瘍における癌抑制遺伝子 RSPO2   のエピジェネティックな再活性化がp53(-/-) 癌細胞株の増殖を有意に阻害したが、ヒトサンプルにおける検証により、RSPO2  のエピジェネティックなサイレンシングが、腺腫から癌へのシーケンスの中後期の出来事であることが示された。
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