[出典] "Establishment of Pancreatic Beta Cell-specific Gene Knockout System Based on CRISPR-Cas9 Technology with AAV8-mediated gRNA Delivery" Ueki K, Nishida Y [..] Watada H. Diabetes 2023-08-25.https://doi.org/10.2337/db23-0445 [著者所属] 順天堂大学, 北里大学
Cre-LoxPシステムをベースとしたトランスジェニックマウスの作出と細胞特異的Cre発現マウスと交配させる手法による疾患モデルマウスの作出には多大なコストと時間を要する。日本の研究チームが、それを代替する標題の手法を確立し報告した。
- CAG-LoxP-Stop-LoxP (LSL)-Cas9マウスとIns1-Creマウスの交配により、β細胞に特異的な蛍光レポーターEGFPを帯びたCas9を発現する正常な耐糖能βCas9マウスを作製する。
- EGFPレポーターを標的とするgRNAをAAV8を介してマウスの腹腔内に投与することにより、有意なβ細胞特異的遺伝子ノックアウト効率判定が可能になる。
- 概念実証実験では、若年発症型糖尿病4 (MODY4)の原因遺伝子であるPdx1 のgRNAをAAV8を介してβCas9マウスに投与し、既報のように、Pdx1 ノックアウトβ細胞からグルコース発現細胞へのトランス分化により、これらのマウスが耐糖機能障害を示すことを証明した。
βCas9マウスを樹立しAAV8を介したgRNA導入を組み合わせることで、β細胞特異的遺伝子ノックアウト系の作製が簡便に行えるようになった。
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