[出典] "Precise Interference of RNA–Protein Interaction by CRISPR-Cas13-Mediated Peptide Competition" Li M, Li D, Lin L, Wang P, Zhao W. ACS Synth Biol. 2023-09-14. https://doi.org/10.1021/acssynbio.3c00287 [著者所属] Shenzhen Campus of Sun Yat-sen U.
RNA-タンパク質相互作用は、細胞制御回路の重要なノードであり、正常な生理学および疾患において重要な役割を果たしている。しかしながら、個々のRNA-タンパク質相互作用の正確な役割については、いまだ解明されていない。中山大学深圳キャンパスの研究チームが今回、RNA結合タンパク質 (RBP)と相互作用する内因性RNAを正確に干渉させる方法を報告する。
- RBPの一種であるtristetraprolin (TTP)は、結合ドメインTZFを介してmRNAの3'UTRに見られるAUリッチエレメント (ARE) を認識し、遺伝子発現を抑制する。
- RNAのみを標的とするクラス2タイプVI CRISPR-CasエンドヌクレアーゼであるCas13bの触媒活性を失活させたdCas13bをTZFのペプチド結合部位へと誘導することで、内在性のTTPと競合させるように設計した (ペプチド競合アッセイ)。
- このアッセイ法を利用して、AREに特異的なgRNAの誘導下で、PIM1とIL-2の3′UTRと相互作用するTTPを特異的に妨害することを示した。
- さらに、TTP-PIM1相互作用に対する正確な干渉は、トランスクリプトーム全体にわたる干渉と比較して、細胞増殖に対して異なる効果を発揮することを見出した。
Cas13bをベースとするペプチド競合アッセイ法は、RNA-RBP相互作用を深く理解するために有用なツールである。
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