[出典] "CRISPR/Cas9-based functional genomics strategy to decipher the pathogenicity of genetic variants in inherited metabolic disorders" Muñoz-Pujol G [..] Ribes A, Tort F. J Inherit Metab Dis. 2023-09-18. https://doi.org/10.1002/jimd.12681 [著者所属] Hospital Clínic de Barcelona, Hospital Sant Joan de Déu
臨床的意義が不明なバリアント (variants of uncertain significance: VUS) が機能に及ぼす影響を同定することが、遺伝性疾患を診断するワークフローにおける主要なボトルネックの一つである。この問題に対処するため、スペインの研究チームが、CRISPR/Cas9を用いたノックイン細胞モデルを作製するアプローチを、遺伝性代謝疾患 (inherited metabolic disordersIMDs) に焦点を当てて試行した。
IMDに関連する7種類の遺伝子のバリアントを選択した。その中には、報告されている7種類の病原性 (pathogenic) バリアントと4種類の非病原性またはその可能性が高い (benign/likely benign)バリアントが含まれている。HAP1ハプロイド細胞を対象に、CRISPR/Cas9による相同組換え修復 (HDR) を介して、11種類のノックイン細胞モデルを作製した。バリアントの機能的影響は、各疾患の特徴的な生化学的変化を解析することにより決定した。
その結果、幅広い種類のIMDにおいて、病原性バリアントと非病原性バリアントの機能的影響を信頼性の高い方法で正確に区別できることを確認し、今回のアプローチが、筋生検や皮膚生検のような侵襲的な検査に代わるツールとして有望であるとした。また、このアプローチは、IMD他の遺伝性疾患にも適用可能である。
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